2022年7月22日(金)、市民活動センターにて
江藤昌洋さん、太田哲男さん、にお話を伺いました。(取材:学生スタッフ 青栁大空翔)
活動をはじめた経緯や背景
熊谷市内で障がい者が日常生活を送ることを目的とした活動団体があったが、施設へ移行してしまったことで、障がい者の市民活動の場がなくなってしまった。また、熊谷市内のバリアフリーや生活しにくいところを見つけ、自分たちで改善できるのかどうかを話し合いたいと思い、在宅ライフ俱楽部を立ち上げることとなった。
目的や成し遂げたいこと、解決したいこと
障がい者の生活の向上を地域の人たちに認めてもらうことを目的に、地域の人たちと親密な関係を築くこと。
現在取り組んでいる活動
ユニバーサルデザインを確認するために熊谷市内を歩くことで、バリアフリーの改善点や改善された場所を見つけることをしている。また、中央公民館の建て替え工事に伴い、全てのトイレをユニバーサルデザインのトイレにして欲しいという、障がい者としての意見を交流会の場で発表した。 定期的に「在宅ライフ俱楽部通信」として、活動報告やイベントに参加していただいた方の感想などを掲載し、記事にしている。そして、認知してもらうためにイベントの開設やSNS、メディアに出演する活動も行っている。
活動の成果や、続けてよかったこと
ドキュメンタリー映画「逃げ遅れる人々ー東日本大震災と障害者」の上映会を実施し、新聞やテレビなどのメディアに出演した。2018年から毎年、うちわ祭の祭りの広場で障がい者のための車いすでも入ることのできる仮設トイレを設置することができた。また、お祭り広場のテントスペースを作ったこと。
活動に当たり、困っていることなど
障がいを持っている当事者が、制度があることによって日常生活を送るうえで苦労がないと言う人が多くなっているが、活動することに意識を持ってほしい。人手不足に困っている。
今後について・希望や展望
地域の人たちに認識してもらうこと、若い障がい者の人たちも自分たちの生き方を考えて欲しい。地域と障がい者をつなぎ合わせる活動をしていきたい。
ヒアリングをした感想【青栁】
太田さんが「障がい者、健常者の意見交換をすることで社会性、お互いが向上することがバリアフリーの本来のありかた」とおっしゃっていて、その言葉が非常に印象に残りました。バリアフリーは知識として社会生活においての支障を取り除くとしか認識していなかったので、バリアフリーに対する考え方を見直す良い機会となりました。また、ヒアリングを通して障がい者の方たちが思っていること、バリアフリーやユニバーサルデザインのことについて改めて深く学習する機会となりました。祭り広場の仮説トイレの設置や建て替え工事に伴うトイレのユニバーサルデザイン化については、障がい者の方たちの目線だからこそ生まれる意見だと思いました。こういった意見を健常者たちも知っていくために、障がい者と健常者がイベントや地域活動を通して、互いに関わっていくことが大切だと思いました。
団体情報
- 団体名 在宅ライフ俱楽部
- 代表者 小森 洋司 事務局長 清水 貴子
- 住所 〒360-0841 熊谷市新堀1131-110-108(小森)
〒360-0021 熊谷市平戸1763-10(清水) - 電話番号 048-533-9969(小森) 090-3085-3435(清水)
- メールアドレス y.k-1953.kumagaya@nifty.com
- SNS https://www.facebook.com/groups/zaitaku.life/
- キャッチコピー 健常者と障がい者の寄り添う社会
- 設立趣旨・目的 障がいを有する方の在宅生活の現状理解。生活向上。交流会。車いすの人が一人でも多くの人と出会い、社会に参加する場を作る。
- 会員 10人(2022/7/22)
- 会費 無料
- 活動日 月一回
- 活動場所 市民活動支援センター
- 活動分野 バリアフリーチェック、コンサート開催
- 入会条件・方法 条件なし
- 活動内容
施設でなく、地域で在宅生活を送っている障がいを有する方の日常生活はあまり知られていない。イベントや上映会など開き、地域住民の方々に参加してもらうことで障がいを有する方の日常生活を理解していただきボランティア活動、支援活動など増加することを願っている。