2022年7月13日に市民活動センターにて、代表理事の大島健次さんにお話を伺いました。(取材:学生スタッフ 青栁大空翔)

 

活動を始めた経緯や背景

調停委員では裁判所で面会交流を一度しか行わず、面会交流の継続に繋がらない。そこで面会交流を継続して行えるようにしようと思い活動を始めることとなった。また、離婚した親の子供達が親と会えないということを感じており、親と離れた子供のために子の育成を想い、会を設立するきっかけとなった。

目的や成し遂げたいこと、解決したいこと
 面会交流という言葉について世間では充分に知られていないため、色々な媒体を通じて活動を知ってほしい。

現在取り組んでいる活動

基本方針として子供の最善の利益を優先して活動を行っており、付き添い面会から受け渡し面会、日程調整の面会を順次、段階を踏み子供の成長とともに進めている。年間で100件ほどの面会交流を行っており、面会交流をする親と子のそれぞれに合わせたペースで月に一回や三か月に一回などで面会交流を組んでいる。

活動の成果、活動してよかったこと

支援を続ける中で付き添い、一緒に様子を見ることから親と子供だけで会えるようになり、子供も成長しながら良い関係を生むことができた。

・平成29年度熊谷市協働事業「熊谷の力」の実施
・平成29年度日本司法福祉学会での研究発表
・大日向雅美清泉女子学園長を交えて面会交流支援に関する研修
・立正大学社会福祉学部教授との面会交流支援に関する定期的研究会
・立正大学生ボランティアの支援参加
・よみうり子育て応援団奨励賞の受賞(平成28年11月20日)
・月刊福祉に掲載(2018年12月号)

活動に当たり、困っていること

人員や資金が不足している。

今後について

次の世代にどう受け継がせることができるかが課題となり、学生や社会人の方に関心を持ってもらうことを広く求めている。社会経験のある方、自分の身の回りで関わりのあった方には良い活動となるので、参加して欲しい。

 

【ヒアリングをした感想(青栁)】

NPO法人面会交流こどものおうちの活動内容は子供の利益を優先しており、子供の精神面を支えたり、成長のためにつながる非常に良い活動だと思いました。今回取材をするまでは、離婚について親権や養育費の問題のことは知っていましたが、面会交流について知りませんでした。面会交流を支援することは子供にとって、親にとってお互いに良好な関係を生む良い機会であると思いました。そして今回の取材を通して自分の離婚に対する考え方を変えたり、自分が社会を見る視野を広げる良い機会となりました。


団体情報

  1. 団体名 こどものおうち
  2. 代表者 堤 康子、大島 健次
  3. 住所 〒360-0034 熊谷市万平町2丁目23番地
  4. 電話番号 048-577-3467 
  5. FAX 048-577-3467
  6. メールアドレス  kodomonoouchi@outlook.jp
  7. ホームページ https://kumagaya-kodomo.jimdofree.com/
  8. キャッチコピー 離れた親と子どもが良好な関係で面会することを支援する
  9. 設立趣旨・目的
    別居や離婚により、親と離れて暮らすことになった子供が別居親と面会交流することを支援し、子供のよりよい人格形成を図り、社会福祉の増進に寄与すること。
  10. 会員 22人(2022/7/13)
  11. 会費 入会費1,000円 年会費3,000円
  12. 活動日 随時
  13. 活動場所 埼玉県北部を中心に活動
  14. 活動分野 子供の健全育成
  15. 入会方法・条件 特になし
  16. 活動内容 面会する親と子供が会うことの手伝い。日時、場所等を事前に連絡を取り、親と子どもに対し面会を行い、継続することに努める。